第二種電気工事士の学科試験のポイント

学科試験のポイント

令和5年度の電気工事士試験から、学科試験という名称に変わり、これまでの筆記方式(問題用紙とマークシートを用いて行う試験方式)に加えて、パソコンを用いて行うCBT方式(Computer Based Testing)を導入しました。出題形式は、これまでと同様です。
第二種電気工事士「学科試験」を受験される皆様に、出題範囲など理解しておいて欲しい要点をまとめていますので活用ください。

試験方法

以下の科目と範囲から出題される一般問題、配線図問題に四肢択一方式で解答します。
学科試験の試験方式は、次のどちらかを選択できます。

筆記方式

問題用紙とマークシートを用いて行う試験方式

CBT方式

問題用紙やマークシートの代わりに指定会場に準備されたパソコンの画面上で行う試験方式(受験申込完了後、受験日時及び会場を選択していただく必要があります。)

試験時間と出題数

試験時間

120分

出題数

50問
一般問題   30問程度
配線図問題 20問程度
※試験時間、出題数は変更される場合があります。

科目と範囲

学科試験科目は次の7科目です。

  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物等の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物等の保安に関する法令

出題範囲・例題

出題範囲は次のとおりです。例題ページも参照してください。

科目 範囲
1. 電気に関する基礎理論
  1. 電流、電圧、電力及び電気抵抗
  2. 導体及び絶縁体
  3. 交流電気の基礎概念
  4. 電気回路の計算

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2. 配電理論及び配線設計
  1. 配電方式
  2. 引込線
  3. 配線

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3. 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  1. 電気機器及び配線器具の構造及び性能
  2. 電気工事用の材料の材質及び用途
  3. 電気工事用の工具の用途

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4. 電気工事の施工方法
  1. 配線工事の方法
  2. 電気機器及び配線器具の設置工事の方法
  3. コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法
  4. 接地工事の方法

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5. 一般用電気工作物等の検査方法
  1. 点検の方法
  2. 導通試験の方法
  3. 絶緑抵抗測定の方法
  4. 接地抵抗測定の方法
  5. 試験用器具の性能及び使用方法

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6. 配線図

配線図の表示事項及び表示方法

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7. 一般用電気工作物等の保安に関する法令
  1. 電気工事士法、同法施行令、同法施行規則
  2. 電気設備に関する技術基準を定める省令(注1、2参照)
  3. 電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則及び電気用品の技術上の基準を定める省令

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(注1)
試験問題には工事方法の基準に関連して、次の省令等から基本的な部分が出題されます。
・「電気設備の技術基準」(経済産業省令)
・「電気設備の技術基準の解釈について」(経済産業省の審査基準)
※「電気設備の技術基準の解釈について」の第218条、第219条の「国際規格の取り入れ」の条項は本試験には適用しません。
・「内線規程」(日本電気技術規格委員会)

(注2)試験問題に使用する図記号等
試験問題に使用する図記号は、原則として次のJIS規格によります。
ただし、JISに規定されない記号・図記号などを使用する場合は、問題文中で説明します。
電気用図記号 :JIS C 0617 シリーズ
構内電気設備用図記号 :JIS C 0303:2000
量記号・単位記号 :JIS Z 8000 シリーズ

学科試験(CBT方式)体験版

学科試験(CBT方式)による受験の体験版を利用することができます。
PCでの利用をお勧めします。小画面では使いにくい画面があります。