設立の目的・沿革
はじめに
電気は、国⺠⽣活及び経済活動に不可⽋なエネルギーであり、その安定的供給と電気設備の安全確保が⼤きな社会的課題となっております。
特に、昨今の⾃⼰責任原則に基づく規制緩和の推進、情報化社会の進展とこれを⽀える電気設備、電気技術の重要性の⾼まりから、電気設備の施⼯、維持等の保安業務に従事する、優秀な電気技術者が求められてきております。
⼀般財団法⼈電気技術者試験センター(以下「試験センター」という。)は、国の指定を受け経済産業⼤⾂が実施する電気主任技術者試験及び電気⼯事⼠試験(国家試験)の実施に関する事務を⾏う指定試験機関です。
設立の目的
電気主任技術者試験及び電気⼯事⼠試験を実施し、合わせて電気技術者の資質の維持、向上を図り、もって我が国の電気保安の確保に寄与することを⽬的とする。
役員名簿
理事⻑(常勤) | 堀尾 容康 |
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専務理事(常勤) | ⼭崎 正史 |
理事(⾮常勤) | 江口 和広 菊地 康二 古関 隆章 山根 香織 米沢 寛 渡邉信公 |
監事(⾮常勤) | 小林 正 佐藤 育子 |
機構と組織
沿革
昭和59年9⽉ | 財団法⼈の設⽴許可 電気関係の国家試験を公正かつ的確に実施するための試験機関として試験センターの設立が許可される。 |
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昭和59年10⽉ | 第三種電気主任技術者試験について指定試験機関の指定 電気事業法に基づく第三種電気主任技術者試験の実施に関する事務を⾏う指定試験機関として試験センターが指定を受ける。 |
昭和59年12⽉ | 電気⼯事⼠試験について指定試験機関の指定 電気⼯事⼠法に基づく電気⼯事⼠試験の実施に関する事務を⾏う指定試験機関として試験センターが指定を受ける。 |
昭和62年9⽉ | 第⼆種電気⼯事⼠試験に加え、第⼀種電気⼯事⼠試験も実施 電気⼯事⼠法の改正により第⼆種電気⼯事⼠(それまでの電気⼯事⼠)試験に加え、新たに誕⽣した第⼀種電気⼯事⼠試験も試験センターで実施することとなる。 |
平成8年8⽉ | 第⼀種及び第⼆種電気主任技術者試験について指定試験機関の指定 電気事業法に基づく第⼀種及び第⼆種電気主任技術者試験の実施に関する事務を⾏う指定試験機関として試験センターが指定を受ける。 |
平成9年10⽉ | 電気主任技術者試験免状交付事務を受託 電気主任技術者試験の合格者に対する免状交付の事務を経済産業⼤⾂から受託。 |
平成23年4⽉ | 公益法⼈制度改⾰により⼀般財団法⼈へ移⾏ |
平成24年4⽉ | 第⼆種電気⼯事⼠試験を年2回実施 |
令和4年4⽉ | 第三種電気主任技術者試験を年2回実施 |
令和5年4⽉ | 「電気⼯事⼠法施⾏規則」、「電気事業法の規定に基づく主任技術者の資格等に関する省令」の施⾏ CBT試験導⼊ |
令和6年4⽉ | 第⼀種電気⼯事⼠試験を年2回実施 |
事業の内容
設⽴の⽬的を達成するため、次の事業を⾏う。
- 電気事業法第45条第2項の規定に基づく電気主任技術者試験
- 電気工事士法第7条第1項の規定に基づく電気工事士試験
- 前各号に掲げる試験以外の電気技術者試験
- 試験事業の実施等に関する調査研究
- 試験事業等に関する周知広報事業
- 電気技術者の資質の向上に関する事業
- 前各号に掲げるもののほか、試験センターの目的達成に必要な事業
試験センターが行う試験
試験センターは経済産業⼤⾂の指定試験機関として以下の試験について、受験申込者の受付、試験会場の設営、試験問題の作成、試験の合否判定等の試験実施事務を⾏っています。
試験種別 | 資格概要 | |
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電気主任技術者試験 | 第一種 | すべての電気⼯作物の⼯事、維持、運⽤の保安の監督 |
第二種 | 電圧が17万ボルト未満の電気⼯作物の⼯事、維持、運⽤の保安の監督 | |
第三種 | 電圧が5万ボルト未満の電気⼯作物の⼯事、維持、運⽤の保安の監督 (出⼒5千キロワット以上の発電所は除く) |
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電気工事士試験 | 第一種 | ⼯場、ビル等の電気設備で最⼤電⼒500KW未満の需要設備の作業 |
第二種 | 住宅、⼩規模な店舗等電気設備(⼀般⽤電気⼯作物等)の作業 |
その他の事業
電気主任技術者免状の発⾏
国の委託を受け平成9年度以降の電気主任技術者試験の合格者に対する経済産業⼤⾂名の免状交付の事務も⾏っています。
なお、電気⼯事⼠の免状については直接都道府県知事から交付されます。
秘密保持
試験センターは、⼀般社団法⼈及び⼀般財団法⼈に関する法律等により認可された⼀般財団法⼈ですが、国家試験を⾏う国の指定機関となっているため、試験センターの役職員・試験員などにはすべて法令の規定によって守秘義務がかけられております。
ロゴマーク
当試験センターのロゴマークは当試験センター創⽴25周年を記念し、⼀般公募を⾏い、応募のあった974点の作品の中から最優秀賞に選ばれたものです。
このロゴマークは、「electorical engineer」の頭⽂字「e」で、新芽を象り、有能な電気技術者が芽⽣える肥沃な⼤地を「ECEE」に重ね合わせて表現。瑞々しい新芽を描きながら上⽅に向かって伸びるしなやかなラインは、クリーン・エネルギー(電気の象徴)や、時代に即した柔軟性を表すとともに、「ECEE」のさらなる発展をシンボライズ。(作者:須賀裕明様のコメント)