
競技会優勝者の誇りを胸に
楽しい電気工事業に邁進

本間電機工業株式会社
工事部 課長
- 第一種電気工事士(2005年度)
- 第二種電気工事士(2000年度)
※内容は2022年12月時点のものです
一般工事や公共工事における電気工事の現場リーダーとして携わっています。一般工事では工場や店舗の空調まわり、キュービクル等自家用高圧設備を、公共工事では、河川や国道のトンネルにある光ケーブル、照明器具および情報板の新設・更新工事を担当しています。
第二種電気工事士(電工二種)は、工業高校在学中に試験に挑戦しましたが不合格となり、その後弊社に入社した1年目に再度受験し合格しました。第一種電気工事士(電工一種)は、電工二種取得後に実務経験を積みつつ、試験は1回で合格することができました。
電気関係の資格は計算問題が多く感じます。私は計算問題の公式を覚えることや計算するのが得意ではないので、毎日朝30分ほど勉強することにより理解度を深めました。覚えるべき法規も多くあるため、毎日少しずつ勉強することが大事だと思います。
電工一種でなければ携われない高圧設備の工事や作業に携われることです。例えば工場の高圧設備は電工一種でないと扱えず、仕事の幅が広がりました。また高圧端末の圧着方法も、低圧とは異なりますので資格で勉強したことが大変役に立ちました。
親戚に電気工事士がいて、家のエアコンや照明などの配線をしてくれたのをすごいと思ったのがきっかけです。そのこともあり理科の電気分野や工作の授業が好きになり、工業高校の電気科に進学しました。
授業で電気を深く知るにつれて、さらに興味が湧き電気関連の職業に就くことを決意しました。高校の授業で扱った内容が仕事に直結し、電気科に入って良かったと思います。
コミュニケーションを大事にしています。その中でも「人によって態度を変えない」「自分が失敗したことなどの経験談を常に伝える」「口頭で説明するだけでなく、実際にやって見せる」ことを重要視しています。
2018年の6月頃に「大会に出場してみないか」と打診があり、挑戦が始まりました。9月の東北大会と12月の全国大会、それぞれ一ヶ月前から競技課題に取り組み始めました。
実技に関しては3時間の作業時間内でまず完成させ、その後完成した課題の出来栄えなどをチェックすることで、スキルの研鑽に励みました。実技は仕事の延長線上ですが、課題の作業指示書に無いことや施工方法は技術基準などを調べてから取り掛かりました。法規は電工二種の部分を改めて勉強し直し、忘れてしまった部分の再学習を行いました。実技・法規ともに、電工一種や電工二種の試験勉強で学んだことが基礎になると改めて実感しました。
繰り返しの練習はモチベーション維持が大変でしたが、業務の一環として練習時間を頂け、会社の方が定期的に練習を見てくれたので、とても感謝しています。一方で休日は練習をしないなど、メリハリをつけることも大事にしていました。本番の実技では『いつもの練習どおり』を心がけましたが、最初の墨出し(工事に必要な線や寸法を示すこと)時に手が震えて工具を落としそうになりました。会社の皆さんが横断幕を作ってくれるなど応援もすごく、正直プレッシャーを感じましたが心強くもありました。競技を進めていく中で調子を取り戻し、無事作品を完成させることが出来ました。
競技の結果、金賞を受賞することができ、まずはほっとしました。受賞後は数多くの方からお祝いの言葉を頂き、地方紙の取材や会社のPR動画などに出させて頂きました。金賞を受賞したことで、仕事にもより身の引き締まる思いで取り組むようになりました。
さらに多くの資格を取っていきたいです。資格を多く取ると、例えば工事の掘削や基礎コンクリートなどの手順や工法がわかり、それに合った電気工事の作業や施工がしやすくなると感じています。その中でも第三種電気主任技術者(電験三種)は社内でも保有者が少ないので、取得したいと思っています。
電気工事は飽きのこない仕事だと思います。住宅の電気工事から国道トンネルなどのインフラ工事に至るまで、仕事の幅が広く覚えるのも大変かもしれません。しかし電気工事は工事の最初から最後の電気を設置するところまで携われ、その大変さが楽しい仕事でもあります。電気のことに興味がある方や、モノづくりや工作が好きな方にはぜひおすすめです。