
大手からベンチャーへ
太陽光発電システムの安定供給を

協和ホールディングス株式会社
Engineering Manager
- 第三種電気主任技術者(2019年度)
- 第一種電気工事士(2013年度)
※内容は2025年2月時点のものです
協和ホールディングス株式会社(東京都渋谷区)は、主に太陽光発電システムの施工・運営を中心とするエネルギー事業、ライフスタイルブランドの運営、環境に配慮した生地を提供する繊維事業などを展開しています。
田淵翔也さんは、同社のエンジニアリングマネージャーとして電気工事士と電気主任技術者の資格を活かし、太陽光発電設備の設置から保守管理に至るまで多くの案件に携わっています。
大手電機メーカーからベンチャー企業である同社に移籍した理由、現在の活躍状況、仕事の魅力について語っていただきました。
電気工事士としては、太陽光発電設備設置や住宅屋内配線、工場内電気盤の設置などの電気工作物の新設、改修を行っていく業務に携わり、多種多様な配線やケーブルなどを扱います。配線やケーブルはそれぞれ太さ長さが異なり、正しい電気工事には知識が必要です。作業後の配線確認や試験には深い知識が求められます。
電気主任技術者としてはオフィスや工場、マンション、戸建などに設置した太陽光発電設備の維持管理、メンテナンスを行います。お客様と長い年月を共にしますので非常にやりがいがあります。改修などが発生した場合には、両方の資格を持っていることで据え付けから保守・メンテナンスまで広く理解しているので対応に役立っています。
第一種電気工事士と第三種電気主任技術者の資格を持っていることが自分の背中を強く押してくれ、迷いなく大手企業からベンチャー企業に転職しました。
前職で入社後すぐに第一種電気工事士に合格しました。それから10年、主に太陽光発電システムの設計業務を担いました。良くも悪くも型にはまった仕事に追われ、営業がとってきた案件を会社のフローに従い電気工事を行う部署も経験しました。「効率上げたい、業務改善したい」といった仕事に対する想いが薄れ、自分の成長を感じられなくなってきた頃に協和ホールディングスに転職しました。
戸惑いはないです。やるべきことをやるという原理原則は同じですが、責任が全く違います。「だれかやるだろう」といった甘えがなくなり、自分の行動が会社の評価に直結します。仕事に対する姿勢やプロセスを自分で築け、取り組みが会社の売り上げにも直結します。その結果の良し悪しを自分なりに考えPDCAに反映して、会社の成長に貢献することはとてもやりがいを感じます。
高校生の頃から電気を扱う仕事に将来性を感じており、大学で理工学部電気工学科に入学しました。社会人になって、第一種電気工事士、一級電気工事施工管理技士、第三種電気主任技術者の3つの資格を持っているのは職場でも業界でも稀有であることを知り、3つの資格を30歳までに取得するという目標をかかげました。当時、40歳前後の上司・先輩社員が多忙で、まとまった勉強時間を確保できる若いうちに取得しようとも考えました。仕事をしながら余暇を我慢して勉強に励みました。合格通知を受けたときは格別に嬉しかったです。
安心・安全な電気の使い方を法的に理解しているので、お客様の環境に応じて最適な太陽光発電システムの設計・提案・施工管理を提供できます。住宅から特別高圧施設まで、幅広い電気関連の打ち合わせに参加して学んだ知識で議論できますし、資格があることで堂々と発言でき、お客様や協力会社に安心感を与えられると思います。業務内容のマニュアル化にも電気に関する知識・経験が役立っています。
住宅設計・施工管理の仕事を年間200件程扱っています。1日で終える現場が多いです。電気の知識がないエンドユーザー様とのやりとりでは、電気工事の内容を分かりやすく説明することを心がけております。生活に係る事なので休日に連絡を受けることもあります。私が対応できないときは他部署と連携して迅速かつ丁寧に対処します。電気の重要性や正しい利用について理解いただけたときに達成感を感じます。
産業用設計・施工管理は年間約20件を担当します。太陽光の自家発電システム設計では、電気使用状況、建物全体の電気系統を整理して設置します。産業用の案件は数か月間の長期にわたり、その間すべての現場職人のマネジメントを担う重責がありますが、成果物として運転を開始できたときの達成感は格別です。
第一種電気工事士は人が生活する限り必要とされます。第三種電気主任技術者は建物がある限り電気設備の保守・メンテナンスは続きます。共に65歳を過ぎてからも生きていくうえで欠かせない資格です。たくさん場数を踏んで世界のインフラに必要不可欠な電気を通じて日本を元気にしたいです。
業務領域を広げるために、3つの資格に加えて1月に一級建築施工管理技士の資格を取得しました。さらに一級土木施工管理技士の勉強をスタートしました。
電気を扱う仕事は将来性があり、やる気ひとつで何歳までも活躍の場があります。若いうちに資格取得することをお勧めします。最初はわからないことが多いですが、先輩社員の動きや職人の発言を見聞きして、ポジティブに考え、この業界に飛び込んできてください!!