

一光電機株式会社
製造2課 配線グループ
※内容は2022年10月時点のものです
キュービクルや配電盤、分電盤などの組み立てから配線までを担当しています。大手の工場のように同じ製品を大量に作るのではなく、弊社で作るほとんどの製品がオーダーメイドです。毎回作る製品が異なるため仕様書をしっかり確認することが大事です。その他にも商業施設や病院など、高圧関係の現場の電気工事も行っています。
もの作りが幼少時より好きだったこともあり工業高校の電子機械科に入学しました。工業高校の課題研究で初めてハンダ付けをして電源装置を作成し、ブレッドボードで回路を組み実験したことが楽しく、将来は、電気関連の会社に就職したいと考えました。
高校卒業後に入社した電気関連の会社にいた時に、先輩が第一種電気工事士(電工一種)を取得していたことと、ビルや高圧受変電設備の工事に携わりたいとの思いから電工一種を目指しました。しかし、初めて受験した電工一種試験は不合格となりました。その後、仕事の忙しさもありましたが早起きするなどして勉強時間を作り、筆記は10年分の過去問題を繰り返し解き、技能は練習キットで練習し腕を磨きました。努力した甲斐もあり2回目の受験で合格することが出来ました。
その後、妻の実家がある四国に転居することになりました。転職活動をすることになりましたが、電工一種資格を持っていたことと以前も配電盤などの製造経験があることが決め手となり、今の会社に転職することができました。
無駄な動きをしないことです。限りある工数の中でいかに効率よく製品が作れるかを常に考え工具の持ち替えを少なくするのはもちろん、よく使う物は作業台車にストックし効率よく作業することに努めています。
お客様の要望は年々厳しくなっており、電工一種の資格がないと入ることが出来ない現場や、資格を持っていてもお客様から要求される実務経験がないと工事が出来ない現場もあります。
電工一種資格保有者は電線の接続から配線工事、故障箇所の修理まで体系的に勉強しており、施工時に電気トラブルなどがあったときに対応出来るという安心・信頼があるからだと思います。弊社では3人の第一種電気工事士がいますが、責任感を感じながら誇りを持って仕事をしています。
前の会社では同業といってもキュービクルなどの大型の物は扱っていなかったため、今の会社に入社した時はキュービクルの仕組みや組み立て、配線の決まりを覚えるのに苦労しました。
また、太陽光発電所にキュービクルを設置する工事をしたことがあります。太陽光発電所の現場は、山の頂上付近にあり、急斜面での作業は苦労しましたが、完成し稼働したときはうれしかったです。
その他、瀬戸内国際芸術祭が開かれた直島(香川県直島町)に旅行で行った際、たまたま役場の前を通った時、以前私が設置工事をした制御盤が稼働しているのを見た時はうれしく、やりがいを感じました。
製造2課全体で職員は10人いますが、後輩はそのうち2人です。後輩を指導する上で大事なことは、後輩と同じ目線で物事を分かりやすく、かみ砕いて教えることです。年の離れた上司や先輩には悩みを相談しづらくても、年齢が近い私には話しやすいこともあると思います。キュービクルなどの設置では、チームで設置工事をすることもあるため意思疎通が大事になります。休日は後輩と趣味のロードバイクを楽しむなどしてコミュニケーションをとっています。また、父親ぐらいの世代の人もいるので挨拶や言葉遣いに気をつけてコミュニケーションに努めています。
「鎌田なら安心して仕事を任せられる」と皆に信頼される人物になりたいです。会社で皆から慕われている電気主任技術者の資格を持った先輩がいますが、私も先輩のように資格を取得し、現場で様々なスキルを吸収することで仕事の幅も広がり、信頼され成長出来ると思います。
また、会社では資格を取得すると手当が支給されるので様々な資格を取得したいと思います。
私の場合、電工一種を取得したことで、転職活動が優位に働いた面があると思います。資格は1つの武器になるので、頑張って取得してほしいです。
また電気関連の仕事には、様々なジャンルがあります。若いうちから幅広い目を持って、その中から自分に合った仕事を見つけて欲しいと思います。