

NECファシリティーズ株式会社
ファシリティーオペレーション事業本部
玉川ファシリティマネジメント事業部環境工務部工務グループ
※内容は2022年9月時点のものです
研究開発部門や関係会社など多くの従業員が働くNEC玉川事業場で、電気設備の更新計画策定や設備投資、事業場のエネルギー管理などを主な業務としています。その他にも電気設備の点検記録の確認や工事仕様の決定、工事の進捗管理なども行っています。またNECグループ社員向けに電気の取り扱いなどに関する研修の講師も担当しています。
高校生の時から電気回路や精密機器に興味があったので、大学は電子工学を専攻しました。そのため、電気の知識を活かす職業につきたいと思いました。大学在学中から電気主任技術者には憧れがありましたが、難関資格のため実際の申し込みまでは、なかなか踏ん切りがつきませんでした。
大学卒業後、約6年間、製造業関係の会社で製造管理の仕事に就きましたが、やはり、どうしても電気に関する仕事に従事したくて、2020年、電気業務に関する募集をしていたNECファシリティーズに入社しました。希望通り電気業務の担当となり、電気系の資格が必要となったのですが、その際に上司から電験三種の資格取得を薦められました。絶好のタイミングと思い、翌年の21年に挑戦する事にしました。結果としては、大学で電気の理論を学んでいたこと、勉強する時間を効率的に作ることができたこと、何度も過去問題を解き問題に慣れることができたことなどから、一発で合格することが出来ました。
社会人になってから、スキルアップのための勉強を怠っていたため、まず勉強する習慣を身につける事に苦労しました。最初は一日30分程度勉強する事を習慣づけ、そこから徐々に勉強時間を増やしていきました。特に法規に関しては、休日などに過去10年分の試験問題を繰り返し解くことにより、知識を深めました。
また、会社に勤めながらの資格取得となるため、勉強時間の確保に苦労しました。通勤の行き帰り2時間の電車通勤時間を充てる事で時間を確保しました。電車内では、ほかに気をとられず集中して勉強が出来たことが、合格につながったのだと思います。
資格取得前と比較して、明らかに自信や誇りをもって業務に取り組むことができるようになったと思います。
電気工事の仕様を決定する際、電気容量の計算や法に則った仕様になっているかなど資格勉強の知識を活かせています。
弊社では電気系、施設管理系、建設系など様々な分野で資格取得を奨励しています。所定の資格を取得した際は報奨金を支給、その後も毎月、資格手当が支給されます。現在、電気系の中では電験三種を難関資格と位置づけ、会社が定めた外部教育機関の受講費用の50%に相当する額(ただし、一度で合格すれば全額)を補助するといった支援制度もあります。
業務としては、電気設備の更新計画、設備投資、工事仕様の決定、工事進捗管理など幅広く対応しなくてはなりません。プロジェクトによっては、約1年以上携わることになりますが、最初から最後まで関われるので、完了させたときの達成感は非常に強く、苦労した分だけやりがいを感じる事ができます。
電気主任技術者となって約1年半と日が浅いため、まだまだ実務経験が足りていません。そのため、知識だけの頭でっかちにならないように経験を積み、知識とのすり合わせを日々の業務でしていきたいと思いますし、認識との齟齬をなくしていきたいです。現在、社内で講師業務にも携わっていますが、実務を理解した上で知識を教えていきたいと思います。
また、今後の資格に関して、第一種や第二種電気主任技術者をはじめ、エネルギー管理士や建築物環境衛生管理技術者の取得を目指したいと考えています。
電気主任技術者は決して簡単には取得する事ができない難しい資格のため、長時間の勉強が必要となります。そういった中で、最も大事になってくるのが如何にモチベーションを維持し続けられるかです。
自分は、合格している姿をその都度想像する事と、合格した際の自分へのご褒美を設定する事でモチベーションを維持し続ける事ができました。自分に合ったモチベーション維持の方法を見つける事が鍵になると思います。
最後に電気主任技術者は、今後、非常に需要が多く様々な業界で活躍が見込める資格です。ぜひ頑張って取得する事を強くおすすめします。