清水 賢二 さん
令和3年度

信号機や道路照明の電気工事で
道路の安心安全を守る

清水 賢二 さん
清水 賢二 さん

株式会社中島電器

工事部

保有資格
  • 第一種電気工事士(2018年度)
  • 第二種電気工事士(2013年度)

※内容は2021年12月時点のものです

現在のお仕事について教えてください。

信号機設置工事や道路照明灯の工事における、現場作業及び施工管理です。国や県、自治体、警察からの発注で交差点の改良に伴う信号機の移設や信号機のLED化、トンネル内の照明や道路の情報板の設置やメンテナンス等の工事を行っています。信号機の工事では皆さんが普段目にしている信号灯器や制御器の取り付けや交換を行いますが、現場ごとに所轄警察署へ申請し、道路を規制して道路交通法に従い安全に配慮して工事を進めています。また、道路工事の作業工程と合わせて進めるので土木会社との連携が大事になります。 

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業務の中で特に気を付けている点は? 

信号機や道路照明灯等の交通インフラは普段生活するうえで、必要不可欠なものであり、人通りや車通りの多いところでの工事となります。その為、安全第一はもちろんですが、作業が効率よく行えるように、現場に出る前にケーブルの長さ、金具のサイズ等、持ち込む資材を図面と照らし合わせて何度もチェックし、時間通りに工事が終了できるよう準備を心掛けています。以前先輩に教わった「段取り8分、仕事2分」を肝に銘じていますが、現場で配線を間違うと時間をロスしてしまいますので正確に作業を行うことも重要です。

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仕事のやりがいは?

道路や交差点での工事は警察や県、自治体、土木会社等関連機関や業者との工程の調整を密に進める必要があり、交通量の多い道路では夜間の作業になりますが、計画通りに作業を進め、完成したときの達成感は何ともいえません。また、事故や台風で信号機が壊れたり、不具合が発生すると一刻も早い復旧が必要ですので急遽現場に入り復旧作業を行います。真っ暗な道路に新しく道路照明灯を建てたり、信号のない交差点に新しく信号ができることで地域の方に「ありがとう」と言われることもよくあり、安心安全な道路に貢献できている誇りを感じています。 

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電気工事士の資格を取得したきっかけは?

父が電気通信の仕事をしており、幼い頃から仕事服を着て朝早くから夜遅くに帰ってくる父の姿を見ていました。職人気質で頑固な父が時折誇らしげな笑顔で語る「ここはお父さんが仕事したところなんだよ」という言葉が私にはかっこよく見えました。その影響で私も高校で電気を専攻することにしました。初めて第二種電気工事士の試験を受験したのは高校3年生のときでしたが、筆記試験で不合格となったため、就職では電気と関係のない飼料工場でのオペレーターの職に就きました。しかし、やはり電気に携わる仕事がしたいという気持ちが強く、働きながら第二種電気工事士試験の勉強をしました。高校生の時に勉強していたことが役に立ちスムーズに合格でき、今の職に就くことができました。 

電気工事士の仕事をしてどのように感じましたか? 

やはり経験することが大切だと感じました。知識は本から学べますが、技術は経験がないと身に付きません。様々な現場を経験させていただき先輩から教えてもらいながら経験を積んでいると感じます。工事をするうえで、失敗してもリカバリーできることと、リカバリーできないことがあります。事前の準備をしっかりすることで失敗したとしてもリカバリーできる失敗に収めることができ、次につながります。最近はこれまでの経験から起こりえることを予測して準備ができるようになってきました。 

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今後の目標を教えてください。 

資格を取得することで、今までチャレンジすることができなかった仕事にも携わることができるようになりました。電気にも多種多様な仕事がある為、それらの経験を積み重ねて知識と技術が活かせられるようになりたいです。最近は弊社も、信号機や道路照明灯の工事の他にも、体育館の改修工事に関わる電気工事等、受注の幅が広がってきているので、私自身も信号機や道路照明灯の工事の質を向上させるとともに、それ以外の電気工事にも対応できるよう仕事の幅を広げたいと考えています。取得した資格はまだまだ十分に活かせる環境がありますのでさらに経験を積むことでオールマイティーな技術者になる事が目標です。 

電気関連の職業や電気工事士の資格取得を目指している方にアドバイスをお願いします。 

私たちの生活を豊かにする電気に仕事として携われることはとても幸せなことだと思います。私自身、いったんは別の仕事につきましたがやはり電気技術者の仕事がしたいという気持ちを捨てきれず今の会社に入り、誇りある仕事をする事ができています。一人でも多くの方に電気工事士について興味を持ってもらえると嬉しいです。 

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