ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの
安全と魅力をチームで支える
合同会社 ユー・エス・ジェイ テクニカルサービス本部
ファシリティーサービス&ディベロップメント部
ユーティリティメンテナンスセクション
- 第一種電気工事士(2025年度)
- 第二種電気工事士(2020年度)
※内容は2026年3月時点のものです
世界中からゲストが訪れているユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下 USJ)は、大きな電力を扱うテーマパークです。
また、会社として「OUR VALUES」(私たちの姿勢)の最初に「SAFETY FIRST」(安全第一)を掲げ、従業員全員が安全を信条として、日々の業務に取り組んでいます。
・電飾で彩られるユニバーサル・スタジオ・ジャパンのパーク内
安全な運営には、電気設備に対する日々の保守・点検が欠かせません。その対応は「電気チーム」が、24 時間体制で連携を取りながら行っています。
今回は、電気チームのチームリーダーである石川さんと、マネージャーの本田さんに、お話を伺いました。
電気の世界でお仕事をしようと思ったきっかけを教えてください。
私は、USJ のオープニングメンバーとして入社しました。養護教諭(保健室の先生)課程の学校出身でしたので、入社当初は、ファーストエイドというパーク内での救護などを担当する部署やセキュリティ業務など、ゲストと直接触れ合う現場で経験を重ねてきました。
その後、私は、自分の担当していた仕事を通じて、水道や電気といったパーク運営で欠かせない設備管理の業務にも携わりました。パークの土台を支える仕事に触れ、私の中でより一層、パークの力になりたいという気持ちが強くなりました。
また、コロナ禍でパーク史上初めて臨時休業になったタイミングで、電気チームのメンバーと顔を合わせる機会が増えたこともあり、電気の世界に興味を持つようになりました。そして、電気周りの作業には資格が必要であると知り、電気工事士の資格を取得して電気チームに異動することを決めました。
両親は、ともに電気関連の会社に勤めていたので、そこまで電気に抵抗はありませんでした。ただ、電気の知識はまったくなかったので、最初は試験の問題文や電気記号が何かの呪文のようで、慣れるまで苦労しました。それでも電気チームのサポートがあり、気軽に教えてもらえる環境だったので助かりました。
学科試験の勉強は、過去問をやり尽くすことから始めて、とにかく理解するように心掛けました。理解できない部分は、電気チームの皆さんが、理解できるように教えてくれました。技能試験の勉強は、仕事が終わった後や休日に練習を繰り返しました。工具は、非力な部分をカバーできるよう、柄が長く、手に馴染むものを新調しました。
実際の試験は、いつも通り平常心でと思っていましたが、学科試験の時は、開始と同時に問題のページを次から次へとめくる人、技能試験の時は、作図などの前準備をせず、すぐに作業を始める人がいて、私自身、想定外だったこともあり、心の中で「エー」と叫びながら、受験していました(笑)。
私は、電気チームに所属し、他のメンバーと同じようにパーク全体の電気設備の管理やメンテナンスを担当しています。また、チームリーダーとして、現場の指揮や後進の育成も行っています。
実際の業務は、パーク内すべての電気設備の点検作業が主となりますが、パーク内で手を動かし、電気工事をすることも多く、現場の要望に素早く対応できるよう、さまざまな技術を身に着けることも心がけています。
電気チームの具体的な業務作業内容について教えてください。
電気チームは、受電設備から変電所、変電所からパーク内の各セクションへの配電、アトラクションの電気負荷管理まで、設備や機械が故障する前に未然に防ぐよう計画的に行う点検やメンテナンスを担当しています。
アトラクションや施設、店舗側の電気関連作業は、別部署が担当しています。
パーク内には、サブ変電所、多数の配電盤や分電盤があり、パーク運営に支障がでないよう、24 時間体制で保守管理を行うため、3 班体制でエリア別に点検作業を行っています。
設備の中には、パークがクローズした後でないと立ち入れない場所もありますので、その場合は、夜間作業となります。作業は翌朝の 5 時までに完了しなければいけないので、工数を含めたスケジュールプランの策定や、それに合わせたスタッフの配置など、しっかりとした準備と調整が必要となります。また、突発的に発生するトラブルにも、即時に対応しています。
例えば、一つの点検作業に対し、複数の班がその点検に携わることがあります。いろいろな制約から、前の班の作業進捗について、次の班は、引継ぎの情報だけを確認し継続作業を行うことがあり、個々のスタッフで、その引継ぎ情報に対する意識にズレが生じます。電気チームとして、この意識のズレをいかに調整するかが重要です。
また、受電設備の法定点検は、原則として電気を停めて行いますが、他部署もパークのクローズ後に作業することが多く、その作業には電気が欠かせません。そのため、電気チームの点検だからといって自由に電気を停めることができませんので、限られた日程の中で、他部署とスケジュール調整を行いながら、点検作業を円滑に進めていく部分にも苦労があります。
・打ち合わせ中の本田さん(左)と石川さん(右)
USJ で働く魅力や、やりがいを教えてください。
電気チームの電気設備の管理や保守は、裏方の仕事ではありますが、単なる点検作業ではありません。アトラクションやレストランの運営など、USJ の体験価値に直結しますし、パーク全体の基礎を支える重要な仕事の一つとして、私はこの仕事に強い誇りを感じています。
また、パーク内では、一般的な電気工事の現場では出会えない電気設備や装飾もあります。それらに関われることや、幅広い電気の知識や経験を得られることは、電気工事士として USJ で働く魅力の一つです。
電気的なトラブルが発生してしまうと、ゲストの体験価値が失われてしまうので、それを未然に防ぐように日々最善を尽くしています。パークをトラブルから守るという自分たちの仕事は、ゲストや従業員の「笑顔」に繋がっています。その「笑顔」は、私たちに大きな喜びと、やりがいを強く感じさせてくれます。
・パーク内には、映画の雰囲気を出すため、ネオン看板が多数あります
USJ は、今年パーク開業 25 周年を迎えます。建物も電気設備も 25 年以上の歴史を刻んだものもありますが、その間、パーク全体の変化は大きく、アトラクションの新設など、大掛かりな建設工事の過程で、電気設備の図面の更新が遅れる場合があります。建屋それぞれに電気設備がありますので、些細な事でも積極的に現場へ行き、設備をしっかり目で見て確認して、その情報を電気チームで整理、共有しています。
また、一部の電気設備は、パーク内の世界観を保つために装飾チームが携わる場合もあります。ゲストのパーク体験を損なわないよう、常に心配りを施した工事を心がけています。
作業中は、工具の持ち手の部分や手袋、ヘルメットのワンポイントなど、作業中に人の目に映るものを「ピンク色」で統一しています。電気工事の世界は、男社会で職人が多いイメージが先行していますが、それを少しでも払拭して、電気工事士のイメージを変えたいと思っています。私を見たゲストや従業員が、電気工事は親しみやすそう、遠い存在じゃない、女性も普通にできる仕事だと感じてくれれば、とてもうれしいです。
あと、私もゲストと同じ電車を使って通勤していますが、行きの車内でゲストのワクワクした様子や、帰りの車内で「今日は楽しかった」と満面の笑顔を目の当たりにできることで、従業員は、どんな苦難でも乗り越えることができるように思います。「一つもトラブルが起こらない」価値を継続することは、想像以上に大変なのですが、今以上にゲストの皆さんから「今日は楽しかった」と言ってもらえるよう、私自身もスキルアップして、パークの安全により貢献できるようになりたいです。
実際にこの仕事に携わってみて、電気の世界は、男性も女性も関係ないと思いました。電気の知識は、実務をこなす中で、しっかりと身に付いていきますし、経験を重ねることで、違う世界も見えてきます。先入観を捨てて、飛び込んでみてください。
・電気チームメンバー:西野さん(左)、石川さん(中央)、本田さん(右)
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