
他業種から電気工事士へ
上司や同僚から信頼され一生涯の仕事に

株式会社比謝川(ひじゃがわ)電気
施設工事課
- 第二種電気工事士(2021年度)
※内容は2023年2月時点のものです
一般住宅のスイッチやコンセントの設置をはじめ、一般の電気工事や管工事、配電工事を行っています。
また、県や村など自治体からの発注案件で道路照明灯の新設やメンテナンス 、公共施設の照明工事などを行っています。
以前は沖縄県内で接客販売業などに従事していました。実は祖父が昔、当社で電気工事士をしていて、幼少の頃、祖父からよくライフラインとしての電気の重要さや電気の仕組みなどを聞いて育ちました。
私自身も手に職をつけて祖父のように社会のために貢献したいとの思いと、昔から体を動かすことが好きだったので、前職を辞め入社しました。
当社では会社をあげて資格取得を奨励しており、私自身も早く会社に貢献したいとの思いから、入社時より資格取得を考え始めました。その後、外部の講習会などにも参加しながら、第二種電気工事士(電工二種)の試験に挑みました。
技能試験は会社の上司や同僚から学び、仕事が終わった後に会社で余った電線を譲り受け接続の練習をしました。練習をする時も本番の試験を受けているつもりで慎重に丁寧に作業をし、綺麗に仕上げることを心がけました。そのことは今でも現場で仕事をするうえで役立っています。学科試験は何度も繰り返し過去問題を解いて、間違えたところを集中的に勉強しました。計算問題が苦手だったので苦労しましたが、何度も問題を解き、試験には一回で合格することが出来ました。
電気工事士の資格取得を目指しているときは、子育てや家事をこなしながら資格取得の勉強をしていたので大変でした。仕事の疲れもありましたが、子供を寝かしつけてから夜に集中して勉強しました。同居していた祖母の協力と、毎日、短時間でも勉強する習慣をつけて何とか乗り越えました。
資格取得での勉強を通じて、配線材料や使用する工具がどこで使われるかを学ぶことが出来たので、現場で戸惑うことなく対応が出来ました。何より資格を取得したことで一人の技術者として自信になりました。
転職したてでまだ試験勉強を始める前は、先輩から工具や道具を持ってくるよう指示されても全く分からず大変でした。入社後、3年近くがたちましたが資格取得の勉強で教本から学び、現場で仕事をしながら様々なことを学びました。
電気工事が完成し、明かりがついた時はとても嬉しく、やりがいを感じます。女性の宅内の配線工事を手がけることもありますが、私を指名してくださったとき女性同士ですとお部屋の中に入っても安心のようで、配線工事を終え「ありがとう」と言われたときはやりがいを感じます。
沖縄は台風の通り道にあたり、例年7月から9月にかけては長時間にわたり風雨が続き大きな被害が出ることがあります。台風に備えしっかり体制を整えるようにしていますがそれでも、停電などが発生し対応に追われることもあります。
海水に含まれる塩分を含んだ潮風による塩害は、台風の強風などで海岸から離れた内陸まで被害が及ぶこともあります。道路の照明灯のボルトがさびてくることもあり、付着した塩の除去など注意が必要です。
沖縄は1年を通じて気温があたたかく最高気温が30度を越える日が年平均で100日以上になる年もあります。日差しが強く暑い中での工事では、扇風機付き作業着を着て、水分摂取に気をつけて作業をします。
今は電工二種の資格のみですが、より仕事の幅を増やすために、第一種電気工事士(電工一種)の資格を取得したいです。また、一級・二級電気施工管理技士も取得したいと思います。そして、上司や同僚から信頼していただき、様々な現場の工事を任せてもらいたいと思います。
私は他業種から転職をして電工二種の資格を取得し、会社の上司や先輩、同僚の方に助けてもらいながら、こうして電気工事士という仕事をしています。
興味があれば、まずやってみることが重要だと思います。電気は世の中から絶対になくなりませんし、社会を支える重要なインフラであり誇りをもって仕事をしています。電気工事会社にとって、技術力と人材は大事な経営資源なので、技術力を磨き会社に貢献していきたいです。
電気工事士はやりがいのある仕事です。技術があれば長く仕事が出来ますし、祖父も年齢が70代ですが、まだ電気工事士の仕事を続けています。当社で女性の電気工事士は私一人ですが、男女関係なく出来る仕事だと思います。女性にも興味を持って電気工事士を目指してほしいと思います。