第二種電気主任技術者試験

第二種電気主任技術者試験(以下「第二種試験」という。)は電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物の主任技術者として必要な知識について、次の方法・内容により一次試験と二次試験(いずれも筆記試験)を行います。

二次試験は同じ年度の一次試験の合格者及び一次試験免除者(前年度の一次試験合格者)のみ受験することができます。

1.一次試験

次の4科目について科目別に試験を行います。各科目の解答方式は、マークシートに記入する多肢選択方式です。

科目名 科目の内容
理 論 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
電 力 発電所、蓄電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
機 械 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法 規 電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

2.二次試験

次の2科目について科目別に試験を行います。各科目の解答方式は、記述方式です。

科目名 科目の内容
電力・管理 発電所、蓄電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理
機械・制御 電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス

3.科目別合格制度(科目合格留保制度)

一次試験の結果は科目別に合否が決まり、4科目すべてに合格すれば第二種試験の一次試験に合格となりますが、一部の科目だけ合格した場合には科目合格となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請によりその科目の試験が免除されます。

つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば二次試験の受験資格が得られます。

なお、この制度は一次試験だけで二次試験には科目別合格の制度はありませんが、一次試験に合格した年度の二次試験に不合格となった場合は、翌年度の一次試験が免除されます。

4.使用可能な電卓

試験では、四則演算、開平計算(√)を行うための電卓を使用することができます。ただし、次の電卓は使用できません。使用した場合は、不正行為となりますのでご注意ください。
・数式が記憶できる電卓
・関数電卓
・印字機能を有する電卓
電卓の使用に際しては、音を発することはできません。

なお、試験問題によっては、開平計算(√)が必要になりますので、開平機能付きの電卓を使用するようにしてください。また、電卓の貸与はありません。

電気主任技術者試験で使用できる電卓の代表例

電気主任技術者試験で使用できる電卓の代表例 電気主任技術者試験で使用できる電卓の代表例
(√キーの機能は必須です。)

電気主任技術者試験で使用できない電卓の代表例

電気主任技術者試験で使用できない電卓の代表 電気主任技術者試験で使用できない電卓の代表
(関数電卓は使用できません。)
電気主任技術者の資格と範囲 電気工事士の資格と範囲 資格取得のフロー